「道徳科」の評価をつかもう!STEP5評価の基礎知識

STEP5

「道徳科」の評価の構造

学習の記録と教師の見取り・見取りの観点3つのポイント

評価を行ううえでのポイントは、教育活動全体では、児童のよい点や進歩を積極的に捉えることにあります。
一年間どのように指導してきたかを振り返ってその成果が表れているところに着眼します。
そこから見取った事象を具体的に通知表や「指導要録」にどのように記載するかは、整理検討が続いていますが、基本線は学習意欲の向上にねらいがあります。
 さて、「道徳科」の評価では、授業時間の「学習状況」と、道徳性に係る成長の様子の二点を見取ります。
その観点(目の付け所)については、上図の通り三つのポイントが挙げられています。いずれにおいても、「自己(人間として)の生き方についての考えを深め」ているかどうかという点につながります。

学習指導要領の方向性と指導方法の質的改善

社会に開かれた教育課程」の実現

参考:中央教育審議会 教育課程部会 高等学校部会(平成28年6月)資料6—1を元に作成

上の図は、次期学習指導要領の方向性として、「特別の教科 道徳」に限らない、学校教育全体で取り組む事柄を総合的に示しています。
日本の国土や国民・社会はもとより、それを取り巻く世界全体について今後の予測が困難な時代を迎えているので、新しい時代を生きる人間にとって必要となる資質・能力がどういうものかを明らかにして育成の目標としたのです。ポイントは、以下の四点です。

予測困難な未来の課題を、乗り越えていくために必要な資質・能力を育てる教育が目指されている。

資質・能力として次の三つが示され、道徳教育は、人間性に責任を有している。

・「生きて働く知識・技能」
・「思考力・判断力・表現力」
・「学びに向かう力・人間性」

資質・能力を育成するための教育が、何を、どのように学ぶかという形で示されている。
   外国語などの学習内容に加え、学習手法として主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)が提起されている。

「道徳科」では、学習状況(どのように学んでいるか)と資質・能力の育成状況(子ども一人一人の心の成長の様子)を評 価することになる。