子どもの 運動・遊び・発達 ~運動のできる子どもに育てる~

●定価: 本体2,095円+税

宮丸 凱史(十文字学園女子大学・同短期大学部 前学長 ・ 筑波大学 名誉教授)

 
 
 
子どもの「運動発達」のために大人に知ってほしいこと。
子どもはいつ,どんな運動を,どのように身につけるべきなのか。子どもの運動発達における「遊び」の重要な意味とは。幼児期から小学校期の子どもの「運動発達」について,永年にわたり教育・研究に携わる著者が,研究者,保育者,教師,さらに保護者にも向けて、運動発達の理論をわかりやすく解説するとともに、最近の子どもの「からだ」「こころ」の問題点を指摘し、大人が今子どもたちのためになすべきことを説く。
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序 章  「たかが 運動 されど 運動」
Ⅰ章 子どもの運動発達論 ~幼児期に習得すべき基本的運動とは何か?
Ⅱ章 子どもの運動発達過程論 ~運動発達のプロセスをたどる
Ⅲ章 運動不器用の話
Ⅳ章 子どもの運動遊び論
Ⅴ章 子どもの運動習得論
Ⅵ章 幼児の運動能力論
Ⅶ章 子どもの「かけっこ」の話 ~子どものかけっこ能力は変えられるか?
Ⅷ章 運動遊びと発達領域 ~運動遊びと認知領域・情意領域の発達
終 章  運動のできる子どもを育てる ~子どもの運動遊びの復活を目指して
  研究資料編 子どもの動作習熟論  ~幼児はどのようにして動作がうまくなるのか?
最近の子どもの「からだ」と「こころ」の未成熟と、「運動遊び」の大切さ
子どもの「からだ」と「こころ」の未成熟、ひ弱さが問題になっている。「こころ」の面ではコミュニケーション能力の不足などが、「からだ」の面では運動能力の低下などが指摘され、また子どもの動きに以前と比べての異変が生じ、まっすぐ走れない、転んでも手をつけないなどの現象もみられる。これは子どもたちに、仲間と心を通わし合う遊び経験や日常生活の中での動きの経験が乏しくなったことが一因と考えられる。子どもたちの「運動遊び」の復活・再生が求められている。 →誌面へ 「しかし、最近子どもの「からだ」と「こころ」の未成熟、ひ弱さが問題になっています。...」
子どもの時期に身に付けるべき「動き」や「運動」とは何か?
乳幼児期から小学校低学年期は、生涯にわたって必要な「基本的運動」を,できるだけ幅広く身につけねばない時期です。走る,跳ぶなどの移動系や,回る,転がるなどの平衡系の運動、投げる,捕る,押す,引くなどの操作系の運動など,ざっと数えても80種くらいの運動をこの時期に習得してほしいのです。
  →誌面へ 「幼児期には、...『基本的な運動』を習得しなければなりません。」
幼児はどのようにして「走る」ことができるようになる?(ヒトはいつどのようにして「動き」を身に付けるのか?)
調査によれば、一般的には生後24カ月になれば,ほとんどの子どもが「走る」運動ができるようになります。これは「歩く」ことを繰り返すうちに、"偶然に"新しい動作(一瞬両足が地面から離れる=跳ぶ)を経験し、それを反復して「走る」という運動ができるようになるのです。
本書では、走る、跳ぶ、ボールを捕る、投げる、ブランコ、なわとびなど、さまざまな「基本的な動作」を取り上げ、幼児は(ヒトは)どのようにして動作がうまくなるのかを解き明かします。
→誌面へ 「子どもはいつどのように走る動作を身に付けるか」・「ボールをつかむ(取る)動作はどのように身に付けるか」
子どもは,どのような「運動遊び」をするとよいのか?
子どもは「遊び」を通して「学ぶ」ということもあります。遊びの中で仲間と真剣にぶつかり合い、心を通わし合う経験も必要です。その遊びは大人の指示や指導によるものではなく、子ども自身が自己の能力で環境に働きかける「自発的、創造的な運動遊び」が望ましいのです。また、十分に運動し、多様な基本的な動きを身に付けることができる遊びをすることも望まれます。各種のボール遊び(ボール投げ,ボール蹴りなど)、各種の鬼ごっこ、固定遊具での遊びなどです。
→誌面へ 「子どもが『遊び』の中で『学ぶ』ということ」・「多様な基本的な動きが習得できる遊び、十分な運動量がある遊び」
 
 
子どもが夢中になる!楽しい 運動遊び