子どもたちの喜びを第一に考える教師のための教育ジャーナル

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B5判・54ページ・定価500円(税抜別)・
毎月1日発売

編集後記

調べて、まとめて、発信した作品

今、最相葉月さんの「星新一一〇〇一話をつくった人(新潮社、2007年)」を読んでいます。10年以上前の刊行で、当時も気にはなっていましたが、読む機会を逸しており、最近、たまたま書店で見かけて読み始めました。

1998年公示の学習指導要領で導入された、総合的な学習の時間の授業を普及させていく過程で、「情報の収集、取捨選択、整理、まとめ、発信」という活動の流れが示されました。当時、話題になった「絶対音感(小学館、1998年)」や、その後の「青いバラ(小学館、2001年)」を読み、総合的な学習の時間を経た子どもの、将来期待される到達点の一例をみた思いでした。

膨大な資料を読み、多くの人に取材をしていることが、少し読めばわかります。しかも、個人的には全く興味のなかった「バラ」についてさえ、1冊の本を読ませてしまう力がありました。

読書中の作品では、親一(新一)は、父の会社を継いだところです。会社経営がうまくいかなかったことは知っていましたが、ここまで悪条件下での船出とは知りませんでした。

ここから親一は、いかにして星新一となり、どのように生きていくのか、帰りの電車のお楽しみです。(石)