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小学校体育(保健)

掲載日:平成26年6月3日
4年 育ちゆくからだとわたし

宮城県仙台市立田子小学校 教諭 佐藤 直子 養護教諭 小林 幹子

1 はじめに

本校は仙台市教育委員会より健康教育推進校の指定を受け,平成23年度より3年間「いきいき すくすく もりもり 元気な田子っ子」を研究主題とし,体育・保健・食育に関する指導の充実に努めてきた。生活習慣部では,よりよい生活習慣づくりのため,2~3か月に1回の割合で「いきいき すくすく もりもり 元気な田子っ子チェックシート」の記入を家庭にお願いしている。今回は,それを活かした授業を紹介する。
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2 授業の概要

(1)単元名 「育ちゆく体とわたし」

(2)単元の目標には下記のようなことも伝えて,授業を進めていきました。
①体の発育・発達に関心を持ち,健康的な生活を送るため,進んで学習に取り組むことができる。(関心・意欲・態度)
②体をよりよく発育・発達させるためには,調和のとれた食事,適切な運動,休養・睡眠が必要であることを知り,今までの自分の生活をふり返って,具体的な行動目標を考えることができる。(思考・判断)
③思春期になると,次第に大人の体に近づき,体つきが変わったり,初経,精通などが起こったりすることや,異性への関心が芽生えることが分かるようにする。また,思春期の体の変化は個人差があり,誰にでも起こる現象であることを理解することができるようにする。(知識・理解)

(3)指導観
この単元は4時間扱いで行う。成長してきたわたしの体について,一人一人の身長のグラフから,共通点と違いを読み取らせ,年齢による体の変化と個人差を理解させる。次に,大人に近づく体やそれに伴って起こる変化について理解させる。個人の発達の差があるので,学級の実態に合わせ,指導したい。体をよりよく発育・発達させるために,調和のとれた食事,適切な運動,休養・睡眠が必要であることを理解させる場面では,児童の生活の記録から自分自身の課題は何かを考えさせ,授業で思春期に向けて必要な健康の知識を与えながら,自分の生活を見直させよりよい生活を送ることができるようにしたい。指導は4時間養護教諭とのT・Tで行い,実態を踏まえた多様な支援と養護教諭の専門性を活かした授業にしたい。

3 研究とのかかわり

研究主題を受け,授業の際には,【視点1】「できた」「分かった」健康の大切さに気づかせるための具体的な手立ての工夫。【視点2】日常生活につながる学習展開・環境づくりの工夫の2つの視点を掲げている。

4 本時の指導(4/4)

(1)本時のねらい
・体をよりよく発育・発達させるためには,調和の取れた食事,適切な運動,休養・睡眠が必要であることを理解させる。
・自分の体をよりよく発育・発達させるための生活の仕方について考えさせ,実践していこうとする意欲を持たせる。
(2)研究の視点と本時の関わり
【視点1】
《手だて①》7月・9月・10月の生活チェックから自分の生活習慣を把握させ,友達と見合うことで生活習慣の違いに気づかせ,課題意識を持たせる。
《手だて②》教師は今までの生活チェックの結果から個の課題や全体の課題を分析し,指導のポイントや資料を選ぶ。
《手だて③》児童の知識をひろげるため,専門的な視点からの支援を行う。また,児童の興味関心を高めるために,机間指導を行い,個の疑問に適切に対応する。
【視点2】
《手だて④》今までに行った「元気な田子っ子チェックシート」の記録をワークシートに写し,自分の実態の比較を行うことで,自分の生活習慣に関心を持たせ,よりよい生活を実践していこうとする意欲につなげる。
(3)学習指導過程
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5 授業のまとめ

本時の内容は,チェックシートを使って学級の実態を押さえ,課題になる事項について絞り込み,焦点化した。指導案のねらい通り,児童は自分の課題に基づいて生活改善について考えることができた。学級担任が児童の実態を押さえ,どんな疑問や意見が出されるかをチェックシートから予測し,養護教諭が運動・睡眠・食事の3 点で深めたいポイントをしぼった指導内容や資料を準備した結果,一般的な話を聞きながらも,児童は常に自分の生活と照らし合わせた思考を行い,授業に臨むことができた。今後も,学習や生活の基盤となる生活習慣に目を向けさせ,一人一人がいい人生を歩んでいける基礎となるよう指導していきたい。