中学生の健康・安全を巡っては,数多くの深刻な問題が指摘されています。
このような状況において,「生きる力」は重要さを増しています。
保健体育においては,運動や健康・安全についての科学的認識と課題解決能力を身に付け,実生活の中で応用し,主体的に行動できるようになることが求められます。
体育分野に関しては,運動の意義や効果,原則などを理解するとともに,生涯にわたって運動に親しむ資質や能力を身に付けることが求められます。
保健分野に関連しては,健康・安全についての生活や行動の仕方を科学的に理解するとともに,生活において健康・安全の課題に直面した場合に,科学的思考と正しい判断の下に意思決定や行動選択をするための基礎となる資質や能力を身に付けることが求められます。
学研の中学校保健体育教科書はこのような資質や能力の基礎を育てられるようにすることを目指して編集しています。教科書の記述,学習内容の選択などにおいては,ヘルスプロモーション,共生の視点を基本に置いています。
課題解決的な学習の流れで,さまざまな学習活動に主体的に取り組むような構成になっています。 1時間の内容は全て1見開きで,適切な分量で構成しています。 広げたり深めたりする内容は,特別なページ(「もっと広げる深める」「探究しようよ!」)を配置しています。 |
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各時間の冒頭に「学習の目標」と「キーワード」を設け,その時間で学習し身に付けることと,重要語句を示しています。 読みやすく正確な本文によって,科学的に理解できるようにしています。 写真資料や工夫された図解などを豊富に掲載し,視覚的に捉えることができるようにするとともに,科学的な理解が深まるようにしています。 |
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基礎的・基本的な内容である各時間と区別して,発展的な学習を可能にする「もっと広げる深める」「探究しようよ!」「資料」があり,学校やクラスの実態に応じたカリキュラム編成をすることができます。 発展的・探究的な内容や資料の充実により,全体のページ数を大幅に増やしています。 |
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各時間の学習活動において話し合いや記述,発表などを積極的に取り入れ,特に言語活動が必要となるものには「言語マーク」を付けています。 協働的な学習として取り組みやすい課題を積極的に取り入れ,その活動には「協働マーク」を付けています。 |
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各章の扉に,その章で学習する項目の他に,小学校で学習したこと,高校で学習することを見通すことができるようにし,小中連携や小中一貫教育につなげやすくしています。 各章の扉で,メッセージと写真によって学習することを明確に示しています。 |
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生命尊重,他者の尊重,個性伸長,生活習慣,自立,環境保全,公共心などは,保健体育の学習全体を通して関連を図れるようにしています。特に関連が深いものとして,コミュニケーション,ユニバーサルデザイン,ユニバーサルスポーツを取り上げています。 |
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保健体育で学習することを身近に感じられるテーマ性のある口絵を設けています。 資料やコラムで,中学生の事例を多く取り上げ,学習内容を身近に感じられるようにしています。 各時間の課題や資料で,身近な事例を取り上げています。興味を引くコラムを多く掲載しています。 自らの将来について考えられるよう,各章の扉に学習内容に関連した仕事(資格)を取り上げています。キャリア教育につながります。 |
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表表紙から裏表紙にかけて,同じ風景での一日の変化を表しています。
誰もがきっとどこかで見たことのあるような風景の中に,部活動や友人知人との関係,地域の人々とのつながりなどが描かれています。表紙全体を通して「青春」「思春期」を表現しています。見るときの気持ちなどによって受け止め方が変わり,またいつかふと眺めたくなる,そんな表紙を意図しました。
使いやすさを追求したデジタル教科書!
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