ICT実践レシピ Vol.1 けがの経験と手当を結び付けた学習
(2022年5月13日更新)
ICT実践レシピ Vol.1
けがの経験と手当を結び付けた学習
神奈川県横浜市立別所小学校 中村浩子先生
GIGAスクール構想により児童生徒1人につき1台の端末が配備されたことを受けて、すぐに授業に取り入れられるおすすめのICT活用法をお聞きしました。
学年:5年 領域:保健 単元:けがの防止 【準備~授業】
使用端末:iPad
使用ソフト:ロイロノート・スクール
活用の手順
①児童は、過去にけがをしたことのある場所で写真を撮る。(写真A)
②その写真に「①どんな状況で」「②どんなけがをしたか」「③そのときの手当」をタブレットで記入し(写真B)、写真カードとして『ロイロノート』の提出箱に入れる。
※提出箱に入ると、教員はすべてのカードを確認できる。
③教員は、提出されたカードをチェックし、クラス全体で共有するカードを選ぶ(12枚)。
④選んだカードと「自分でできるけがの手当」の分類表(きず口を清潔にする、きず口を圧迫する、けがをしたところを冷やす)を、授業前に児童へ送る。
⑤児童がカードを分類する。(写真C)
授業では、自分でできるけがの手当の原則について知ったうえで、児童は、タブレットで表にカードを分類していきました。事前に提出されたカードには、「圧迫」についての記述がありませんでした。そこで、彫刻刀で手を切ったり、鼻血が出たりしたら、どうするか考えさせ、新しいカードを作って表に入れるようにしました。
ポイント
自分のけがの経験とその手当の方法を結び付けて学習したので、授業の最後には今後の自分の生活に生かそうとする発言が見られました。