令和3年度中学校道徳教科書

学研の中学校道徳教科書は，

未来を切り拓く
子どもたち

の育成を目指しました。

【教師用指導書　ご活用のポイント　ー指導書研究編ー】

【教師用指導書　ご活用のポイント　ーデータ集ー】

【デジタル教科書ご活用のポイント】

山やま中なか伸しん弥やさん

京都大学iPS細胞研究所所長

高く飛ぶためには…

研修医時代，「お前は邪魔や。ジャマナカや」と言われていた時期もあります。
臨床医から研究者に転向したとき，何か面白い難しいことをやろうと思いました。
なかなか結果が出せないつらい時期もありましたが，「高く飛ぶためには思いっきり低くかがむ必要がある」という言葉を胸に研究を続けました。

新・中学生の道徳　明日への扉　2年
「ヒト・iPS細胞を求めて　山中伸弥」より

雨あめ宮みや清きよしさん

株式会社日建会長

胸を張れるほどの
努力をしているか

地雷除去だけでなく農地を耕すこともできる機械を開発できたのは，絶えず前に前に進もうという心構えをもって，機械を使う人の側に立って考えてきたからだと思います。
世界に役に立つことができているのか，胸を張れるほどの努力を本当にしているのか。
これからもそう問い続けながら，誇れる仕事をしていきたいと思います。

新・中学生の道徳　明日への扉　２年
「危険地帯から実りの土地へ」より

谷たに真ま海みさん

パラトライアスロン選手

「限界の蓋」を外して

「もうダメだ…」みたいなことは私も日常茶飯事です。
だからこそ「この一歩を越えられたらまた成長のチャンスがあるよ！」と自分に言い聞かせています。
それが15年のキャリアの中でスポーツが教えてくれた最も大きなことですね。
挑戦がある人生ってやっぱり楽しい。
「限界の蓋」を外してチャレンジしていきましょう。

新・中学生の道徳　明日への扉　3年
「スポーツの力」より

前まえ川かわ貴たか行ゆきさん

動物写真家

自然がいいと思った

自然と関わって生きてゆけば，何かが分かるかもしれない。
それ以外に僕の頭に浮かんでくるものはありませんでした。
マウンテンゴリラをはじめ，世界中の野生動物たちが，その生息地を追われています。
彼ら野生動物たちの未来は，僕たちの未来でもあります。
その舵取りは，みなさんの手にゆだねられています。

新・中学生の道徳　明日への扉　3年
「赤道直下にすむマウンテンゴリラ」より

村むら岡おか恵え理りさん

作家

本のもつ力

みなさんは，本はお好きですか？
私の祖母である村岡花子は，『赤毛のアン』を代表とした時代を越えて愛され続ける英米文学を翻訳したり，数多くの童話を執筆したりしました。
どれも親子で一緒に読める本ばかりです。
花子は生涯，本を愛し，子どもたちの豊かな成長を願い，数多くの物語を届け続けました。
どんな境遇でもあきらめず，継続していけば，未来へとつながっていくのです。

新・中学生の道徳　明日への扉　１年
「本の世界よ，みんなに届け　村岡花子」より

本もと橋はし麻ま里りさん

カーリングチームロコ・ソラーレ代表

チームのために

「進化」か「退化」どちらかを選べと言われたら間違いなく進化を選びます。
正解かどうかなんてわからないし，不安もあります。
でも，とりあえず前に進んでみます。
動いてみると景色も変わるし，認めてもらえることもあるからです。
今は，マネージャーとして，環境づくりやマネジメントに専念しています。
現状に満足せず，より良いクラブチームにするために。

新・中学生の道徳　明日への扉　１年
「ロコ・ソラーレ　メダルへの挑戦」より

魅力的な紙面

ワイド版にして，写真や
イラスト・図版をダイナミックに配置。
読みたくなる教材ばかりです。

今，考えるべき
話題が豊富

ＳＤＧｓ，情報モラル，
いのち，いじめ防止，防災…。
現代的課題を扱った教材が豊富です。

主体的・対話的で
深い学びを応援

タイトル下のキーフレーズや
考えるヒントなど子供たちが
主体的に考え議論できるように
工夫しました。

詳しく見る

学研の
道徳教科書編集の
基本方針

生徒の自ら
伸びゆく力を支えます

選び抜かれた教材と出会い，
道徳的諸価値についての理解をもとに，
自己を見つめ，物事を多面的・多角的に考え，
自らの生き方について考えを深める学習が，
今と未来をプラス思考でつなぎます。

監修の言葉

活力ある生き方を
生み出すために

道徳教育は，
生徒の活力ある生き方を生み出すために，
自ら伸びようとする心の力を信じ，
その根っこに働きかける教育です。
学研の道徳教科書は，
全国に提供する道徳教材の先駆者として，
長い歴史の中で大切にしてきた題材に，
時代の空気が生み出す
新鮮な題材を織り込みながら充実が図られ，
進化し続けています。

そして，令和3年度版
『新・中学生の道徳明日への扉』には，
これからを生きる生徒が向き合う
現代的な課題も数多く織り込まれ，
その魅力が倍加しました。

しかも，生徒自らがもつ
問題意識や学びの視点を大事にした
確かな追求を
多様に展開することができるように，
様々な角度からアレンジしています。

ぜひ生徒の心に
潤いと未来志向の力をもたらす教科書として，
手に取ってそのよさを感じとってください。
この教科書を生かした
豊かな道徳的学びの場が
様々に生み出されることを願っています。

東京学芸大学大学院教授永田繁雄