ICT実践レシピ Vol.3 話し合い、児童の意欲を高める学習
(2022年9月1日更新)
ICT実践レシピ Vol.3
話し合い、児童の意欲を高める学習
東京都杉並区立桃井第三小学校 石井浩太先生
GIGAスクール構想により児童生徒1人につき1台の端末が配備されたことを受けて、すぐに授業に取り入れられるおすすめのICT活用法をお聞きしました。
学年:5年 領域:保健 単元:心の健康「不安や悩みへの対処」
使用端末:dynabook K50
使用ソフト:ロイロノート・スクール
活用の手順
①「Aさん(架空の人物)の悩み(親とよくけんかしてしまう…など)を解決しよう」と児童に伝える。
②心がどのようなことを通して発達してきたのか、班の友達と話し合い、事例をカードとして『ロイロノート』の提出箱に提出する。(班で1名)…写真A
③提出されたカードを基に、全体で事例を共有する。
④各自、本時の学習を生かし、Aさんの悩みを解決するためのアドバイスを考え、カードを提出する。(1人1枚)…写真B
⑤全体で共有する。
「心がどのようなことを通して発達してきたのか」という発問に対して、個人で思考するのは児童にとって難しいと考えたため、友達と一緒に考えて提出する、という形態をとりました。
一方、Aさんの悩みに対するアドバイスは、児童全員の理解度を把握する指標となるため、個人で提出させることとしました。
ポイント
友達のアドバイスを見たり聞いたりすることで、次時のAさんの新しい悩みに対してよりよいアドバイスをしよう、という意欲を高めます。